PØRTAL Issue Eleven 6月28日に発売決定!

『PØRTAL』は、音楽が好きな人たちのためのZINE。インタビューやコラムを通して、同じ熱量を持つ誰かとつながるきっかけを届けます。
ISSUE ⅪはSnarls、Swiss Portrait、Witch Postへのインタビュー収録。新たな寄稿者によるコラムも加わり、今号はより多層的な視点で構成されています。
発売は6月28日、予約は本日より開始となっています。
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Snarls(スナールズ)
オハイオ州コロンバス発、Snarlsはまるで、雨上がりの午後に鳴っているちょっと背伸びした気持ちのギターポップ。ティーンエイジャーの揺れる感情をそのままアンプにぶち込んだような音を鳴らす。ボーカルのChlo Whiteの声は、ふとした瞬間に胸の奥をかすめてくる。2020年のアルバム『Burst』は、初恋のあとに聴くサウンドトラックみたいな作品だった。その後、2024年にはChris Walla(ex-Death Cab for Cutie)をプロデューサーに迎えた『With Love,』をリリース。音の深度と透明感を手に入れた彼らは、ただの若手バンドじゃない。Snail MailやWolf Aliceのような空気感が好きなら、きっとこの音は部屋のどこかを照らしてくれる。

Swiss Portrait(スイス・ポートレート)
スコットランド・エディンバラを拠点に活動するSwiss Portraitは、マルチインストゥルメンタリストのMichael Kay Terenceによるソロプロジェクト。彼の音楽は、ドリームポップやジャングルポップの要素を取り入れた、繊細でメロディアスなサウンドが特徴です。2024年10月にリリースされた3枚目のアルバム『Someday』は、全曲を自宅の小さな部屋で録音・プロデュースしたDIY作品でありながら、その完成度の高さで注目を集めています。James Killin(ベース)、Rohan Bumbra(ドラム)、Paul Leslie(ギター)といったメンバーとのライブパフォーマンスも評価されており、スコットランドの音楽シーンで存在感を放っています。

Witch Post(ウィッチ・ポスト)
スコットランド・エディンバラの空気を吸い込んで、部屋の隅でそっと紡がれるSwiss Portraitの音は、夢の中の街角に流れていそうな、淡くて繊細なギターポップだ。Michael Kay Terenceによるこのソロプロジェクトは、ドリームポップやジャングルポップの輪郭をなぞりながら、より個人的な場所にたどり着く。

2024年10月にリリースされた3rdアルバム『Someday』は、彼自身の手によって自宅で録音・プロデュースされたDIY作品でありながら、ノイズひとつさえ美しく鳴っている。そこには余計な装飾がなく、むしろそれが音に輪郭を与えている。

ライブでは、James Killin(ベース)、Rohan Bumbra(ドラム)、Paul Leslie(ギター)とともに音に熱を加えるが、根底にあるのはあくまでMichaelひとりの静かなまなざし。霞がかったギターと、浮遊するようなメロディは、午前2時の知らない街にだけ鳴っているポップソングのようだ。静かな夜のページをめくるように、耳を澄ませて聴きたくなる音楽である。


PØRTAL Issue Eleven

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INTERVIEW
Snarls
Whitch Post
Swiss Portrait
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COLUMNS
Russian Indie Guide Vol.6 ―Ashira
MUSIC TRANSIT「Lucy Dacusが死、欲望、人生を無駄にすることについて語る」 ―須賀奈々香
Wander into the Struggles「アーティストの「世界構築計画」たち 」 ―Yuu Okumatsu (Cyber Cherry)
emoおじさんのViva Las Vegas~Best Friends Forever 2024のおもいで~ ―てらささきんせら!?
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このプレイリストはZINE『PØRTAL』でインタビューしたアーティストの楽曲をセレクト。インディーの最前線からシューゲイズ、ダークウェイブ、エレクトロまで、アーティストたちの独自の世界観を感じることができます。